ヒヤマケンタロウの妊娠−育児編−【9話】最新話のネタバレと感想！波多野マコトの覚醒

2020年5月1日発売のBE・LOVE　2020年6月号の最新話を読みました！

ヒヤマケンタロウの妊娠−育児編−【第9話】について、あらすじとネタバレ、感想をまとめてみます。

 

ヒヤマケンタロウの妊娠−育児編−を無料で読む方法と過去のあらすじまとめはこちらになります。

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ヒヤマケンタロウの妊娠−育児編−【第9話】最新話のネタバレ

今の下村は、まるで昔の桧山

総務の波多野から、彼女の直属の上司である下村と不倫しており、しかも、彼が自分の子を妊娠している可能性があると、カミングアウトされた桧山。

その直後、下村本人が波多野を呼び戻しに、二人の元へやって来た。

桧山は気乗りしないも、波多野から相談されたからと、下村へ妊娠していないかと尋ねる。

すると下村は、桧山の前ということも憚らず、男の自分が妊娠するわけがないと否定するのだ。

 

その後の会議――内容は保育所の立ち上げについて。

そこには桧山はもちろん、下村の姿も。

二人は下村の妊娠疑惑についてだけでなく、この会議でも意見が食い違い、真っ向からぶつかり合うのだった。

 

その夜――帰宅した桧山は深いため息を吐いていた。

何を言っても聞く耳を持たない下村に、お手上げ状態だったのだ。

幸太郎を膝に抱えた亜紀も苦い表情を浮かべる。

桧山は、下村に昔の自分を重ねていた。

彼も下村のように、自分が妊娠したことを初めはなかなか受け入れられなかったからだ。

 

辛そうに眉を寄せる桧山に、亜紀はふと、波多野はどうしたいのだろうと問いかける。

そして、異性で同じ会社の人間である桧山には言えなくても、同性で部外者の自分になら話してくれるかもしれないからと、亜紀は自分が波多野から話を聞こうと提案したのだ。

 

見てしまった下村の本音

そして翌日――亜紀は波多野の家にお邪魔していた。

波多野はさっそく下村との関係について、自分の気持ちを話し出す。

波多野は自分の時間がなくなるのが惜しくて、結婚する気がまるでない様子。

だから下村との不倫に走ったのにと、今の状況に困り果てていた。

彼が自分との子どもを産んだら、その子を引き取ることになってしまうのだろうかと不安を覗かせる波多野。

亜紀は波多野がそこまで考えを巡らしているとは思いも寄らず、とにかくまずは病院に行かないと、と伝える。

 

と、そこへ、波多野に何の連絡もしないまま、下村がやって来たのだ。

突然の訪問者に焦る亜紀。

下村に尋ねられ、亜紀は波多野の友人だと誤魔化し、そして、下村のことで相談を受けていたと伝えてみた。

けれど、それでも自分は妊娠していないと、下村は突っぱねる。

 

業を煮やした亜紀は、ある嘘を吐くことにする。

それは、波多野の方が妊娠しているかもしれない、というもの。

この嘘が、下村の本性を露わにする。

彼はあからさまに動揺し、そんなもの認知なんてできない、本当に自分との間の子どもなのか、中絶費用なら少しは出すと言い出したのだ。

その言葉が波多野を傷つけるとも知らず――

 

波多野は嘘だとバラし、けれど、もし本当ならそうやってあっさり切り捨てるのだろうと、彼に問いかける。

そして彼女は、先程下村に言われた言葉をそのままそっくり、”妊娠している”彼に言い返したのだ。

二度とここに来るなと追い返す波多野。

けれど、亜紀が見た波多野の顔は、酷く辛い顔をしていた。

 

自宅へ帰った下村。

彼は家族みんなが寝静まった後、一人居酒屋へ足を運び、何も変わっていないと、路上の隅で吐くまで酒を飲んでしまう。

と、その時、ドラッグストアが目に入った。

下村はそこで妊娠検査薬を購入し、本当に自分のお腹の中に赤ちゃんがいるのか確かめることにする。

 

そしてその翌日――下村はとある産婦人科にいた。

結果は陽性で、なんと現在、4ヶ月以上まで育っていたのだ。

中絶すると断言する下村だったが、どちらにせよもっと大きな病院に行ってもらわないとどうしようもないこと、中絶するなら波多野の同意書が必要だと、医師に言われてしまう。

 

妊娠した男は面倒くさい

一方、桧山は青柳の元を訪れていた。

下村の件を話す桧山は、青柳のように、最初から産むと決断できる男性は少ないと語る。

だって、当の桧山も、産むと決めるまでにそれなりの時間が必要だったのだから。

桧山は今でも、出産前ぐらいばりばり仕事をしたいと思ってしまうことがあると、正直に話す。

けれど、その思いと同じぐらい、子どもが可愛くて仕方ない。

この二つの思いは矛盾しているようで、実は両立しているのだと語る桧山は、すっかり父親の顔をしていたのだった。

 

翌日――会社のフリースペースで一人、仕事を進めていた桧山の元に、波多野がやって来る。

なんと、下村が無断欠勤し、誰も連絡が取れない状態なのだという。

変な気を起こしているんじゃと心配する波多野の言葉に、桧山も焦りの色を見せる。

 

次回へ続く。

 

ヒヤマケンタロウの妊娠−育児編−の過去のあらすじまとめはこちらになります。

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ヒヤマケンタロウの妊娠−育児編−の最新話の感想と考察

今回は不倫中の男女の、家庭持ちの男の方が妊娠してしまったという、なかなかヘビーな内容の続きでしたが、確かに桧山の言う通り、今の下村は出産前の桧山に似ている部分があるように思いました。

妊娠・出産は女の仕事だ、と思っているところとか、ね。

そして不倫あるあるのダークな部分が描かれていました。

きっと現実世界なら、未婚で独り身の波多野が妊娠し、堕ろすならそれでお終い、産むなら下村に捨てられてお終い……なんでしょうね。

けれど、今回はこの漫画の世界ではあり得る、家庭持ちの男側の妊娠。相手の波多野に一度はばっさり切り捨てられた下村はどういう決断を下すのでしょうか。

そして波多野は、このまま下村を見捨て続けるのでしょうか。

男と女の立場が逆転した場合の結末がどうなるのか、今回も非常に気になります！

姿を消してしまった下村は一体どこで何をしているのでしょうか？

まさか自殺……？

下村はそんなことしなさそうに見えますが、でもちょっと怖い……。